DIYレポート
ヴィンテージインテリアとウォリストは好相性!店舗DIYを通じて気づいたこと~owatteruman vintage studio~

ヴィンテージインテリアとウォリストは好相性!店舗DIYを通じて気づいたこと~owatteruman vintage studio~

02

2025

Oct

古着カルチャー評論家のowatteruman(オワッテルマン)さん。アメカジ/古着ファッション/ヴィンテージファッションを始めたい人向けにYouTubeで情報発信されており、SNS総フォロワー数約10万人の人気YouTuberでもあります。

そのオワッテルマンが、私物倉庫・撮影スタジオ・個人事務所・ごく稀にポップアップをするスペース「owatteruman vintage studio(オワッテルマン ヴィンテージ スタジオ)」を作ることになりました。業者に頼むのではなく、付き合いのあるフォロワー(メンバーシップ)と共に、店舗DIYを開始するとのこと。

何と、その一員として白羽の矢が立ったのが、和気産業!

実は和気産業でコーナンプロショップを担当する営業の土手さんは、オワッテルマンの大ファン。ヴィンテージスタジオを通して、和気産業の商品を世に広めたいと大奮闘しました。今回は、その一部始終をご紹介します!

「owatteruman vintage studio」とは

owatteruman vintage studio

場所は、東急田園都市線 青葉台駅より徒歩8分という好立地。元々事務所として貸し出されていた場所を、ヴィンテージを扱うのにふさわしい場所へと改装されました。担当したのはメンバーシップのみなさん!

  • その1:壁や床、天井などの大がかりな内装
  • その2:重厚なレジカウンター
  • その3:最後の仕上げ

リレー形式で行われ、その3『最後の仕上げ』を担当したのが、和気産業の土手さんです。

「owatteruman vintage studio」については、オワッテルマンがYouTube動画で紹介されているので、気になる方はご覧くださいね。

アメカジ好きの土手さんって、どんな人?

鈴木さん
鈴木

土手さんは和気産業の営業として、現在はコーナンプロを担当されています。

栗栖さん
栗栖

和気産業の社員の間では「ピンクマキタの人」で有名ですよね(笑)。

ピンクマキタを持つ土手さん
新井さん
あらいもん

プロショップを担当されているだけあって、DIYの知識はプロ級です。

西岡さん
にピ

工具にもこだわりをもたれていて「ビット配りおじさん」としても知られていますよね(笑)。

ピンクマキタとビット
つむゴ
つむゴ

あ~私も、ビットいただいたことあります(笑)。

坂田
坂田

そんな土手さんが、オワッテルマンと仲良くなったきっかけは何ですか?

いいものマガジン編集会議の様子
ピンクマキタを持つ土手さん
土手

もともとファッションは好きだったんですけど、父親になり、少しずつ遠ざかっていたんですよね。

そんなとき、オワッテルマンの「器の広いアメカジなら、誰でもカッコよくなれる 」という発信に共感を覚えたんです。他のメンバーシップさんたちも、似たような方が多いんですよ。だから、オワッテルマン含め、同年代が多いですね。

坂田
坂田

なるほど、そのオワッテルマンの協力依頼ということもあって快諾されたんですね。

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

それもありますが、会社としてもホームセンター以外の販路拡大の第一歩となるのではと思いました。そこで、メディアプロモーション室室長の鈴木さんに相談したんですよ。

鈴木さん
鈴木

彼の熱意を感じたし、やる価値のある取り組みだと思ったんですよね。そこで、メディアプロモーション全体で応援することにしたんです。

「owatteruman vintage studio」DIY下準備①イメージの共有と採寸

坂田
坂田

スタジオは横浜にあるんですよね?

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

元のスタジオ…といっても、以前は事務所として使われていたようで、こんな状態でした。

元のスタジオとオワッテルマン
坂田
坂田

え~この状態からDIY…。すごいですね!

土手さんは大阪本社の方ですが、横浜のスタジオのDIYを、一体どんな風に進めていったんですか?

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

まず、オワッテルマンから図面が届きました。図面といっても超簡単なものでした。

オワッテルマンからLINEで届いた図面
新井さん
あらいもん

え~こんなに簡単なものだったんですね(笑)。

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

そうなんですよ。採寸は必須なので、関東への出張ついでに現地へ出向き、一人で全部測ってきました。仕事終わりの時間を使ったので2日かかりましたね。

坂田
坂田

実際、これを作ってとか、こんなふうにしてとか、具体的な指示はオワッテルマンからくるんですか?

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

具体的な提案は、こっちがする感じですね。オワッテルマンとLINEでやり取りしながら進めました。お互い画像を送りあい、「こうですか?」「うん、こんな感じ」みたいなやり取りでイメージを固めていった感じです。

オワッテルマンからLINEで届いたイメージ画像
土手さんがLINEで送り返したイメージ画像
坂田
坂田

オワッテルマンのファンだからこそ、そのやり取りだけで進められたんですね。すごい!

「owatteruman vintage studio」DIY下準備②材料の用意と塗装

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

イメージを共有して方向性が固まった段階で、材料の準備を始めました。

坂田
坂田

現地でDIYしたわけじゃないんですね?

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

限られた時間で効率よく進めたかったので、工具なども揃っている大阪本社で準備したんです。メディアプロモーション室の新井さんと西岡さんにも手伝ってもらいました。

新井さん
あらいもん

私たちはとにかく、土手さんが準備された材料に塗装したり組み立てたり、指示通りに作業していきました。

和気産業で行った事前準備の様子
西岡さん
にピ

私たちがふだん塗装するのは、ワークショップの準備のときです。とにかくキレイにムラなく塗ることを意識しているのですが、今回は「適当でいいよ~」っていわれました(笑)。

新井さん
あらいもん

適当って、ホントにこれでいいの?って、完成形を知らされないまま作業してたんです(笑)。

和気産業で行った事前準備の様子、ひたすら塗装
ピンクマキタを持つ土手さん
土手

ヴィンテージの良さは、まさに機能美。狙っていた訳でなく、自然と出来た部分がたまたま味になる。そこをどう表現できるかを考えたんです。だから、綺麗に仕上げるのではなく、雑に適当にやってもらおうと思って(笑)。

捨てられた廃材のイメージとスタジオの壁にマッチするかも含めて、実は考えていたんですよ。

西岡さん
にピ

私たちは木材の塗装とウォリスト金具の取り付けをしただけなんですが、土手さんが「いいねいいね」と言ってくださるので、楽しく作業できました(笑)。

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

金具部分の塗装は、自分でやりました。錆びた感じにしたくて。

金具部分の錆びた感じの塗装
金具部分の錆びた感じの塗装
新井さん
あらいもん

元の金物は黒じゃなくてシルバーなんですよね。そのほうが塗りやすいそうで。すごくカッコいい仕上がりでしたね!

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

茶色の上にガンメタみたいな色をスポンジで塗布しました。意外と手軽にできました。

「owatteruman vintage studio」DIY本番 作業時間は6時間半

坂田
坂田

材料を揃えて、いよいよ本番ですね?

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

西岡さんと僕と2人で現地へ行きました。用意した材料、工具類も全部持ち込みました。

西岡さん
にピ

土手さんはしっかり計算されていたので、準備万端でした。一応、現地近くのホームセンターの場所もチェックされていましたが、お世話になることなく終えることができました(笑)。

坂田
坂田

すごいですね!DIYってアクシデントがつきものなのに(笑)。

現地に持ち込んだ材料や道具
ピンクマキタを持つ土手さん
土手

とにかく時間との勝負だと思っていたので、13時頃到着し、どんどん作業を進めていきました。

西岡さん
にピ

私は言われるままに作業をお手伝いしましたが、ほとんど土手さんです。その様子を撮影する時間のほうが長かったかも。

現地作業中の土手さん
ピンクマキタを持つ土手さん
土手

おかげさまで、作業はスムーズに進みました。

西岡さん
にピ

途中、オワッテルマンさんが合流されてから、「このブラインドもつけたい」など急なリクエストがあったのが大変そうでした。

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

そうそう。順調だったから18時には終わりそうと思ってたんですけど、結局19時半頃までかかりました。

現地でオワッテルマンと合流
西岡さん
にピ

でも、オワッテルマンさんも土手さんも、「いいよね~」「いいですね~」って感じでポジティブな声かけばかりなんですよ。だから、優しい空間だなぁって感じました。

右からオワッテルマン、にピ、土手さん
坂田
坂田

みなさんの人柄が感じられるエピソードですね。

「owatteruman vintage studio」DIY完成

owatteruman vintage studio
完成形 フック部分
坂田
坂田

完成した写真がこちらですね。棚やフック、洋服のハンガーバーも作られたんですね。どれもカッコイイ!

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

おかげさまで、オワッテルマンにも満足してもらえたようで、良かったです。余談になりますが、オワッテルマンはDIYする機会が増えているそうです。面白いらしいので、おすすめのビットを送ったら、使ってくれてました(笑)。

後日DIYにハマったというオワッテルマンさんの様子
mihama_furugi_biyoriさんのInstagramより(掲載の許可をいただいています)
坂田
坂田

DIYってやってみて、初めて面白さがわかるんですよね。DIY仲間も増やしてしまったなんて、土手さんも西岡さんもすごい(笑)。

西岡さん
にピ

土手さんチョイスの和気産業のフックやマリン金具、銅リングなんかも、気に入ってくださってましたね。

完成形 ウォリストを使った棚など
新井さん
あらいもん

こうしてみると、私たちの雑な塗装が生きている!正解だったんだって

安心しました(笑)。

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

ほんと、そうなんです。ヴィンテージファッションやインテリアは、雑さが良い。ピッタリでしたね。

坂田
坂田

フォロワーさんからも、「漢の隠れ家良いですね」「やっぱりメンバーシップの方達だから趣味傾向が同じ方向にむいているから安心ですね!」といった声が届いていたのを読みました。

今回のDIY、いろんな意味で大成功でしたね!

DIYを終えて「ヴィンテージインテリア」と和気産業の可能性

西岡さん
にピ

意外な発見があったのが、ウォリストの金具「突っ張りジャッキ」。インテリア性が高いことに改めて気づきました。 

土手さんウォリスト作業中
ピンクマキタを持つ土手さん
土手

そうそう、窓の下の部分、本当はウォリストを立てて棚を作る予定だったんですが、スペースの関係で、やめたんですよ。

西岡さん
にピ

でも、これが立っているほうが絶対カッコイイよねって、満場一致で決まって。立てたままインテリアとして残すことに決まったんです。

土手さんウォリスト作業中
坂田
坂田

それは面白いですね!土手さんが狙っていた塗装も完璧だったので、良い結果になったんでしょうね。

土手さんとしては、今回の取り組みについて、どのように感じていらっしゃいますか?

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

オワッテルマンや西岡さんが感じてくれたように、ウォリストを始め、和気産業の製品には、ヴィンテージインテリアとして価値のあるものが、たくさんあると思っているんです。

現在はホームセンターへの出荷がほとんどですが、それ以外の活躍の場があり、特にウォリストはもっと需要があると考えています。

土手さんウォリスト作業中
坂田
坂田

なるほど、今回の取り組みが、ウォリストの新たな価値の創造につながると思われたわけですね?

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

そのとおりです。実際「owatteruman vintage studio」は、すでにお披露目されまして、プロの大工さんに興味をもってもらえました。

坂田
坂田

プロの大工さんですか?開発時は「誰でも簡単にDIYできるように」と想定されていましたよね?

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

はい、その製品のコンセプトをプロにも認めてもらえたんだと思います。

  • 汎用性のある1×4や2×4材を束ねる金具を使うことで簡単に棚が作れること
  • ジャッキも含め、金具の完成度の高さ
  • 立てた柱にビスが自由にうてること
ピンクマキタを持つ土手さん
土手

これらを高評価いただいたようです。

坂田
坂田

なるほど。プロの大工さんにも認められたすばらしい製品。さらに需要が広まりそうですね!

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

また、ホームセンターではあまり見かけない、少々劣化したマリン金具やヴィンテージ金物が、ヴィンテージインテリアにはピッタリだったこともわかりました。サステナブルな観点からも、欲しい人へ届ける新たな販路を生み出したいなと考えています。

ヴィンテージインテリアが気になる方は、ぜひ和気産業へ!

土手さんの一言からはじまった、「owatteruman vintage studio」DIY。 

主に家庭用として開発してきたDIY製品でしたが、店舗での活用にも問題なく使えることが、今回で証明できました。 

土手さんも以下のようにおっしゃっています。 

ピンクマキタを持つ土手さん
土手

和気産業が扱うDIY製品や、和気産業が開発したDIY製品は、主にホームセンターで展開していますが、それ以外のニーズや販路があることを確信できました。今回のDIYが和気産業として重要な取り組みになったこと、この機会をくださったオワッテルマンにも感謝したいと思います。

今回のDIYや、和気産業の製品、ヴィンテージインテリアが気になった方はぜひ和気産業にお問い合わせください。

今後は、「攻める!賃貸DIY」のサイトを見直し、ヴィンテージインテリア関連を充実させていく予定です。

※この記事の内容は、2025年7月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。

2025.10.02
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