DIYレポート
「DIYアドバイザー」の資格試験とは?学科&実技の実態と合格の秘訣を教えます

「DIYアドバイザー」の資格試験とは?学科&実技の実態と合格の秘訣を教えます

01

2022

Apr

DIYアドバイザーとは、「住まいの手入れ、補修、改善等を自らの手で行ない、快適な生活空間を創造したいと願う生活者を対象に、DIYの指導・相談にたずさわる人」のことを指します。 

合格率は32.6%(2021年度資格試験結果より)と結構難易度の高い資格です。実はDIY用品の専門商社である和気産業の社員の約3分の1は、「DIYアドバイザー」の資格を取得済みです! 

そこで今回は、2002年、2008年、2021年に、それぞれDIYアドバイザー資格を取得した社員3名に「DIYアドバイザー資格」について、語ってもらいました! 


■野田正宏(勤続26年)
本社総務勤務 2002年DIYアドバイザー取得
得意なDIY:鍵の取り換え全般(お困りのお客様をたくさん助けた経験あり) 

■藤井靖一(勤続30年)
本社特販課勤務 2008年DIYアドバイザー取得
得意なDIY:大型造作(DIY SHOW2018の例の滝制作者) 

■平野俊(勤続3年)
本社特販課勤務 2021年DIYアドバイザー取得
得意なDIY:木材の相欠き(実技試験に向けていっぱい練習しました)


DIYアドバイザーの資格試験って、どんな感じ?学科試験が難しくなった!? 

鈴木さん
鈴木

DIYアドバイザーの資格を多くの社員さんが取得してくれていますが、実際どんな資格なのか、わからない部分が多いんです。今回は、2002年と2008年、2021年に取得された皆さんにお話を伺いたいと思います。まず試験はどんな感じですか?

野田さん
野田

学科試験と実技試験があります。学科試験を通れば実技試験を受けられるという形です。試験は年に一度しかないのですが、万が一実技試験に落ちた場合、翌年及び翌々年の学科試験は免除されます。 

鈴木さん
鈴木

なるほど。今回、平野さんが2021年度の資料を持ってきてくれましたが、20年前に取得した野田さんがご覧になって、違いなど感じる点はありますか?

2021年度DIYアドバイザー試験テキスト
野田さん
野田

そうですね。手すりは昔なかったように思いますが、高齢化社会を反映して取り入れられるようになったのかもしれませんね。でも挿絵なんかをパラパラ見た感じでは、全体的に大きく変わっていない気もします。DIYに関して広く内容を知っておく必要があるというコンセプトは昔から変わっていないのだと思います。

藤井さん
藤井

私は平野くんと同じ課なのでアドバイスもしていたのですが、試験内容は年々難しくなっているかなという気はしています。テキストに載っていることは同じ部分も多いのですが、実際の出題は私の頃よりも深くなっている感じです。私のときは基礎問題だったのが、応用問題も出題されているという印象ですね。

平野さん
平野

僕は過去のことはわかりませんが、学科に関しては「過去問を繰り返しやる」ことが大事かなと思います。

鈴木さん
鈴木

学科試験の勉強に関しては、高校や大学の受験と同じかもしれませんね。

藤井さん
藤井

あ、家の構造は昔のテキストにも載っていました!

野田さん
野田

私のときもありましたよ。私より上の世代の先輩からも「これは学科で必ず出る」というアドバイスを受けていたんですが、今も続いてるんですね。時代に応じて名称など少しずつ変化はしているみたいですが。

鈴木さん
鈴木

学科で必ず出るポイントなのかもしれませんね。

実技試験の勉強はどうやるの? 

鈴木さん
鈴木

次に実技試験についておうかがいします。こちらはどんな内容ですか?

藤井さん
藤井

課題が3つあって、それをグループごとに行います。私のときは、試験官2人に対して受験生6人程度でした。Aグループが①の課題をやっているとき、後ろでBグループが②の課題、その後ろでCグループが③の課題をやるんです。次はAグループが②、Bグループが③、Cグループが①という形で、順番に行います。

平野さん
平野

僕のときもそうでした。隣で別の受験生が作業をしていますが、それは見えないようになっています。

鈴木さん
鈴木

平野さんは学科も実技も一発合格だったそうですが、入社前にDIYの経験はあったんですか?

平野さん
平野

いえ、まったくです。和気産業本社の工作室でみっちり勉強しました。先輩の森岡さんが勉強されていた動画も、参考になりました。

森岡出演!DIYアドバイザーへの道シリーズ

「相欠き」「ダボ継」「三枚組手」木工シリーズは要チェック!

平野さん
平野

工作室でやっていると、多くの先輩が教えてくれるので、それもありがたかったですね。みなさん、DIYアドバイザーの資格試験を経験されているので。

和気産業の工作室
和気産業内 工作室の様子
鈴木さん
鈴木

そういう環境が今は整っていますよね。野田さんや藤井さんの頃は工作室もなかったですし、どうしていたんですか?

野田さん
野田

ホームセンターの工作室をお借りしていました。工作室といっても今のように一般の方が使えるものではなく、内部の人が使うような場所で。営業先のホームセンターにお願いして使わせてもらうような状況でした。

実技試験は手強い!その理由とは? 

鈴木さん
鈴木

実技試験の勉強も、やはり数をこなすことが大事ですか?

野田さん
野田

数をこなす…といっても限度がありますよね。一応テキストがあって「こんな課題がでる」というのはあるんですが、本当に幅広くて。 

藤井さん
藤井

実技試験を受ける前に実技研修が開かれるんですが、そこで学んだことがそのまま出題されるわけでもなく。課題の種類は幅広くあるので、正直当たりはずれもあると思います(笑)。 

私は実技試験に一度落ちているんですよ。一度目のとき、まったく知らない工具がでてきて…。そのときは、なすすべがなかったです。 

鈴木さん
鈴木

工具の種類も多いですしね。うちの会社で取り扱っていない製品に関する課題なんかだと、そうなっちゃいますよね。昨年は、どんな課題が出たんですか?

平野さん
平野

僕のときは木工が2つと接着剤でした。木工関連は必ず出ると聞いていたので、勉強していた成果を発揮できた感じです。

鈴木さん
鈴木

接着剤の課題とは、どんな内容ですか?

平野さん
平野

ゴムとゴムをくっつけるという課題です。接着するには、あらかじめヤスリで削って傷をつけることが必要なので、それを行うことも、ひとつのポイントだったのかなと思います。あとは適切な接着剤を選べるかどうかですね。

鈴木さん
鈴木

接着剤は製品名がわからない状態ですか?

平野さん
平野

そうです。溶剤名などが書かれているので、そこから判断する形ですね。ひっかけ的なアイテムも並んでいたりするので、なかなか手強いです。

DIYアドバイザー試験イメージ
試験時のイメージ画像です
鈴木さん
鈴木

ひゃあ~それは難しそう!!

実技試験で大事なのは「安全にDIYを行えるかどうか」 

野田さん
野田

実技試験は確かに難しい面もあるのですが、実は「課題を最後までやる」というより、「正しい知識をもって安全に作業を行えているか」が大事なのではと思っています。

藤井さん
藤井

私も、そう思います。たとえば電動工具を使うときは、コンセントを指す前に安全確認する必要があります。そういったことを重要視されていると感じましたね。

野田さん
野田

そうなんです。電動工具を安全に使えるかどうかというのは、とても大事ですよね。だから過去には、課題が最後までできなくても合格する場合もあったようです。DIYアドバイザーは「DIYの指導・相談にたずさわる人」という位置づけなので、正しく教えることができるかどうかが大事なのでしょうね。

鈴木さん
鈴木

工具を正しく安全に扱えるかどうか。DIYを普及させるうえで、とても大切なことですよね。

今回は、DIYアドバイザーの資格をもっている3人に、興味深いお話を聞くことができました。DIYアドバイザーの資格を取ることで、安全に楽しくDIYする方法を広めることができるようになります。これからも和気産業から多くのDIYアドバイザーを輩出し、DIY業界を盛り上げていきたいと思います。 

※この記事の内容は、2022年1月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。 

2022.04.01
DIYレポート