DIYレポート
子どもに最適なDIY道具って?ワークショップを楽しんでもらうために考えてみた!

子どもに最適なDIY道具って?ワークショップを楽しんでもらうために考えてみた!

04

2021

Jun

和気産業は、子どもの頃からDIYに興味をもっていただき、大人になってもDIYを身近なものとして捉えてもらえるといいなと考えています。

なぜ「子どもの頃から」かというと、「DIYが好きなんです」とおっしゃる方は、育った家庭や環境にモノづくりが深く関わっていることが多いように感じているからです。

たとえば、ご家族の趣味がDIYだったり、工場の近くに住んでいたり…。しかし、今は住宅事情もあり、そのような機会が減ってしまいました。

DIYはモノを作ったり補修したりすることですが、大切なのは「オリジナル」であること。DIYしたものは全てオリジナル、世界にひとつのものです。壊れたものをよみがえらせ、古いものを新しいカタチに変えて、心にも地球にも優しい生活を実践できる技だと思うのです。

そんな体験をしてもらえる場として、キッズワークショップを開催しています。

過去のワークショップの様子はこちら

「あらいもん」と「にピ」が企画!

これまではキットを用意して「自由に組み立てる」という、幼児の方にも楽しんでもらえるワークショップが中心でした。これからは、小学生の高学年を対象にした、木材を切るところから始めるようなワークショップも開催できればなぁと思っています。

そんな中、ワークショップの企画会議では「子どもが使うDIY道具」が議題に上がりました。

木材を切るには「のこぎり」が必要、子どもに最適なのこぎりって?

会議の様子1
鈴木さん
鈴木

DIYと言えば、「のこぎり」「かなづち」「ドライバー」といった道具を最初に思い浮かべる人が多いと思うのよね。

子ども向けのワークショップでも、こういった道具を使うものは人気があるし、木工もやってみたい。ただ、道具と言っても大人用だと大きすぎてうまく扱えない。ドライバーなどは小さめのものを用意できるけど、のこぎりが心配なんですよ。

栗栖さんのお子さんは小学1年生ですよね。のこぎりとか使ったことある?

栗栖さん
栗栖

うちの子どもはまだ、のこぎりを使ったことはないですねぇ。

鈴木さん
鈴木

つむゴさんちの息子さんが小さい時はどうでした?

つむゴ

うちは息子が小学生の高学年くらいのときに使っていたかなぁ…。でも、家で使ったことはありません。

河田さん
河田

正しく使えば、そんなに危なくはないよ。多少ケガをしたとしても、それも経験のひとつだと、ぼくは思うけど。

鈴木さん
鈴木

そこが悩むところですね。正しく使えばほとんどの道具は安全だと思うんですよ。でも、よそのお子さんなので、やっぱり事故は怖いですよね。

河田さん
河田

そりゃ、そうだ。

でも子ども用のこぎりって、あんまりないから、お子さんの手になじむような小さめのものを用意したほうがいいかな。小さめのものというと、安価なものになるかなぁ…。

栗栖さん
栗栖

それは、切れにくそうな印象が…。切れにくい刃物って、かえって危ないこともありますよね。まぁ、安価だから切れにくいとは限らないでしょうけど。

社内で子ども用のこぎりについて話し合ってみましたが、「子どもに最適なのこぎりが何か」という答えが見つかりません。

ここは、小学生のお子さんをもつお母さんの意見を聞いてみようと、いいものマガジン編集会議で相談することにしました。

家で「のこぎり」を使う場面がそもそもない

鈴木さん
鈴木

のこぎりを使うようなキッズワークショップを開催したいと思ってるんです。木材を切るのは達成感もあるし、すごくDIYっぽい。木材を真っ二つにしちゃうんですから。

でも子どもにとってはもちろん、大人でも扱いの難しい道具かなぁと思うんです。何が子どもにとって使いやすいのかわからないんですよね。

池村さんや角田さんは、お子さんが使うのこぎりについて、何かご意見ありますか?

池村
池村

うちの子は、まだのこぎりを使ったことはありませんね。

刃物はなかなか…。家で包丁を使いたいと言うこともありますが、危なっかしくって…。

角田さん
角田

うちでも、使ったことはありません。のこぎりを使う場面に、そもそも出くわしたことがないです。

鈴木さん
鈴木

池村さんはDIYがお得意ですけど、ご自身が子どもの頃はどうでしたか?

池村
池村

うちは、両親ともにDIYが得意でした。のこぎりをはじめ、DIYの道具は日常的に家にあるものだったんです。私も自然と興味をもって、幼い頃から道具を使っていたように思います。両親はとめることもなく、自由に使わせてくれていました。

鈴木さん
鈴木

ということは、大人用の道具を使っていたわけですね?

池村
池村

そうなりますね。大人の道具を使うって、なんか楽しいじゃないですか。当時のことはあまり覚えてないんですけど、両親が自由に使わせてくれたことが、今のDIY好きにつながっているのかなぁと思います。

「子どもに最適なのこぎり」の答えが見つからない…

鈴木さん
鈴木

そうか…。のこぎりってそもそも、出番の少ない道具ですよね。大人でも「ほとんど使ったことがない」という人も多そうですし。子どもは、なおさら使う場面がないのかもしれませんね。

でも、だからこそワークショップで体験させてあげたいなぁと思うんです。すでに小学生以上のお子さんがいる坂田さんや土居さんはどうですか?

坂田
坂田

うちは息子2人ですが、DIY的な体験って家ではほとんどしてませんね。のこぎりを使ったのも、中学校の授業くらいじゃないかなぁ。

でも、池村さんの話を聞いていて思ったんですけど、子どもが使うからって、そもそも子ども用の道具を揃える必要ってないのかも。大人の道具を使ってうまくできたら、子どもって喜びますよね?

土居
土居

子ども用ののこぎりを使わせてあげるのではなく、何種類かのこぎりを用意して、お子さんが自由に試せるという形のほうが、楽しいかも!

家ではできないことをワークショップで体験させてもらえるのは、ありがたいですよね。

池村
池村

確かにそうですよね。家で道具を使っていないのは、必ずしも「危ないから使わせたくない」ってわけではないんです。家でDIYとなると、場所や音の問題もありますし。ワークショップでのこぎり体験、しかも自由に道具を選べるとなると、子どもは喜んでくれそう♪

鈴木さん
鈴木

なるほど。開催する側としては、お子さんに安全に楽しくDIYを体験してもらいたいと思っていて、そのためには「お子さんに最適の道具を用意する」ことが必要だと思っていました。

でも、みなさんのお話を聞いていて「道具」にこだわることはないということが、わかりました。もちろん安全に楽しんでもらうことは重要です。正しい使い方のレクチャーや、安全な手順を考えるなど、環境を整えることで解決できればと思います。

後日談、キッズワークショップはお子さん目線で企画したい!

その後、栗栖さんの小学校1年の息子さんが、自宅でのこぎりを体験してくれました。左利きで一所懸命切っている様子がかわいいですね。

小学1年生の男の子がのこぎりを使っているところ
栗栖さん
栗栖

太い木材なので切れたのはほんの少しですが、達成感はあったようです。

のこぎりをうまく使えて喜ぶ栗栖さんの息子さん

子どもの目線になるって、こういうことなんだと思いました。

私たち和気産業は、DIYに興味をもっているお子さんにも、そうでないお子さんにも、「楽しそう」と思っていただけるような企画を考えていきます。ぜひ楽しみにお待ちください

ワークショップ開催の予定は、こちらからチェック!

キッズワークショップへの思い

※この記事の内容は、2021年3月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。

2021.06.04
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