地震後に棚から飛び出す物で怪我する危険も!お手軽対策グッズ『耐震ラッチ』とは?
06
2026
Feb
防災用品や食料品の備蓄、家具の転倒防止——さまざまな対策がありますが、意外と見落とされがちなのが「物の散乱」です。
防災に詳しい長柴先生は、次のように話しています。

物が散乱すると足の踏み場がなくなり、怪我につながったり、避難が遅れる原因になります。家具や食器棚が倒れなければ安心というわけではありません。吊り戸棚や食器棚は“扉が開く”ことで中身が飛び出してしまうのです。特にキッチンには割れ物が多く、とても危険です。
つまり、“倒れる対策”と同じくらい“散乱しない対策”も重要なのです。
そんな散乱被害を防ぐことができるのが『耐震ラッチ』。震度5以上の揺れを感知したときだけ扉をロックし、普段は自由に開閉できるという優れもの。今回は、この『耐震ラッチ』について詳しくご紹介します。
登場人物

和気産業株式会社
和気産業社員/仕入窓口、商品開発担当
営業で培った視点で仕入れ・開発を担当しつつ、私生活では掃除に没頭する一面も。 静かなユーモアで周囲を和ませる、味わい深い魅力の持ち主。

和気産業社員/いいものマガジン編集部員
物流拠点で働きつつ仕事と育児を両立。多数の社内リノベ経験から、時短で楽しむDIYを追求中。現場経験を活かした初心者にも分かりやすい解説が持ち味。

社外スタッフ/いいものマガジン編集部員
社外スタッフとして「いいものマガジン」で記事作成(主にレポート記事)を担当。自宅でほどよくDIYを楽しんでいる。
INDEX
耐震ラッチって、何?


そもそも『耐震ラッチ』とは、どういうものですか?

扉に取り付けておくと、震度5以上の強い揺れを感じたときに自動でロックがかかり、扉が開かなくなる仕組みです。揺れがおさまれば、通常通り開閉できるようになります。

仕組みはどうなっているんですか?

ラッチ内部に小さな球が入っていて、揺れによって球が動くことでロックがかかるというシンプルな構造です。平常時は球が一定位置にあり、ロックの状態にはなりません。


なるほど。でも……そもそも「ラッチ」って、何でしょうか?

日本語で言うと「掛けがね」「かんぬき」のような意味で、手動で開閉する留め具を指します。

そう考えると「耐震ラッチ」という名前は少しわかりにくいですね。“引っ張れば外せるキャッチ”のほうがイメージしやすい気もします。マグネットキャッチとは違うんですよね?

はい。マグネットキャッチは扉を磁石で閉じておくための部品で、役割が違います。「耐震ラッチ」という名称の由来は私も不明ですが、これまでも“扉を開かないようにする製品”はいくつかありました。
扉を開かないようにする製品、外付けタイプ

代表的な製品は『開き戸ロック』です。


扉の外側につけておくものですね。地震というより、子どものいたずら防止でつけるイメージです。

そうですね。小さなお子さんや認知症の方への対策として考えられた製品です。手動でロックをかけるタイプなので、開けるときに外す必要があり、地震対策としては不便という声もありました。

地震対策なら、『ひらかんゾー』ですね。


はい。手動と自動ロックを兼ね備えた製品です。ただ、いずれも外側に取り付けるため、見た目が気になるという意見もあります。

確かに、外から見えると生活感が出てしまいますね。

その点を解消するため、内側に取り付けられる『耐震ラッチ』が登場しました。
外から見えないからスッキリ! 内側につける『耐震ラッチ』


『耐震ラッチ』は、以前からありますよね?

はい。システムキッチンメーカーが採用しているので、すでに取り付け済のご家庭もあるかもしれません。ただ、オプション扱いなので、ついていないご家庭もあると思います。また、古い住宅の場合、備わっていないことが多いです。

うちは27年になるので、たぶん付いていませんね。

内側についていて、普段は問題なく開閉するんだから、気づいていない人も多いかもしれませんね。

その通りです。もし付いていない場合は、地震時に中身が飛び出し、被害が大きくなる可能性があります。DIYで簡単に取り付けられるので、心配な方は導入をおすすめしたいですね。
2026年1月新発売! 取り付け簡単で低価格のコンパクトサイズが登場


DIYで簡単に取り付けられるなら、興味があります。

なぜ、コンパクトサイズを作ろうと思ったんですか?

収納力をなるべく落としたくない場合、部品が小さいほうが便利だからです。そこで「超小型タイプ」と「超薄型タイプ」の2種類を開発し、DIYしやすいよう治具も用意しました。また、複数箇所に取り付ける前提で、コストを抑えるため“紙の治具”にする工夫もしています。

「超小型タイプ」と「超薄型タイプ」の違いは何ですか?

超小型はDIYに慣れている方向けです。複数取り付けるのを想定してより安価にしました。
超薄型は受け座が動くため、取り付け位置が多少ずれても修正可能です。はじめて取り付ける方でも、失敗なく付けることができますよ。

取り付けやすさと価格面は、自宅に導入するときの大切なポイントですね。
DIYでずれて付けちゃうということは、初心者あるあるなので、調整して付けられるというのは、とても良いと思います!
地震による被害を最小限に!
家具の転倒対策をしていても、扉が開いて中身が飛び出してしまえば危険です。『耐震ラッチ』を付けておくことで、散乱による怪我や避難の妨げを大幅に減らせます。
今回の新製品は、より手軽・低価格で導入できるよう開発されました。ぜひこの機会に、ご家庭でも取り付けを検討してみてください。
※ガラス扉の食器棚に取り付ける場合、扉が開かなくてもガラスを突き破って中身が飛び出す可能性があります。そのため「防災フィルム」の併用をおすすめします。
※この記事の内容は、2025年11月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。








