「丸棒」って知ってる?1×4材の次にくるDIY木材、その理由は『KINOBO』
20
2020
May
DIYに欠かせない木材といえば、「1×4材」や「2×4材」ですね。これらの木材と組み合わせて使う「ウォリスト」や「ディアウォール」など、数多くの製品も販売されています。
では同じくホームセンターなどで手に入れることのできる「木製丸棒」はご存じですか?
「1×4材」はその頑丈さから大物DIYを楽しむ場合に重宝しますが、キッチンやちょっとした飾り収納には少しゴツすぎる印象もありました。でも、この丸棒は違和感なくインテリアになじんでくれるんです。
DIY好きのみなさんに、ぜひこれから注目していただきたい素材なんですよ!
INDEX
木製丸棒は持ち運びやカットがラク!
木製丸棒といっても、サイズはさまざまです。基本的な長さは910mmと1,820mmですが、直径は5mm〜50mmと幅広いサイズ展開となっています。
サイズの太いものは、手すりなどに活用されています。細いものは、簡易のこぎりなどでもラクにカットすることができますし、女性やお子さんでも扱いやすいでしょう。
今回、いいものマガジン編集部がおすすめするのは、Φ24(24ファイ)の丸棒です。
「Φ(ファイ)」は図面などで使われる記号で、直径を意味します。つまりΦ24の丸棒とは、直径24mmの丸棒のことです。
Φ24の丸棒はカットしやすいだけでなく、購入したあと家に持ち帰るのもラクなんです。長いサイズのままでも、軽自動車でラクラク持ち帰ることができます。
もちろん、「1×4材」などのようにホームセンターでカットしてもらうことも可能です
Φ24の丸棒でDIYするなら『KINOBO』がおすすめ!
今回この丸棒を紹介したいと思ったのは、2019年末に発売された『KINOBO』との出会いがきっかけです。『KINOBO』とは、Φ24の丸棒で「突っ張り棒」を作るセットのこと。これがなんともスタイリッシュなんです!
これを作っているアイワ金属株式会社さんは、和気産業のすぐ近くにオフィスがあります。そこで、なぜこのKINOBOを作られることになったのか、取材させていただきました!
社長さんとデザイナーさんの二人三脚で生まれた『KINOBO』
突っ張り棒といえばプラスチック製のイメージが強かったので、木材で作られているというのは、とても新鮮でした。
キレイでスタイリッシュな突っ張り棒を作りたいと思ったのが始まりです。現在普及している突っ張り棒は、ネジなどがついていたり出っ張りがあったりするので、そこを改善できないかなぁと思っていましたね。
それに丸棒を組み合わせるというのは、どういうことでしょう?
DIYで木材といえば「1×4材」や「2×4材」が一般的ですが、実はホームセンターで気軽に手に入れることのできる木材は他にもあります。木材を使ったDIYはすっかり浸透してきましたが、スポットがあたらず使われていない木材の存在も、もっと知って欲しいなと思ったんです。
特にこの丸棒は、扱いやすいだけでなく、スタイリッシュに見せることのできる素材だと思ったんですよね。塗装次第で変化を持たせることもできますし。
確かに、この突っ張り棒は今までのものと違いますよね。出っ張りなどがなく、すごくシュッとしていてオシャレです。
今回特にこだわったのは、インテリアになじんでセンス良く見せることのできるものでした。だから、プロダクトデザイナーの武居くんと一緒に、試行錯誤を重ねたんですよ。
プロダクトデザイナーって、生活用品から家具や車など、さまざまな製品を設計しデザインされる方ですよね。お若いですね!
今回社長と一緒にこの製品作りをさせてもらいましたが、実はまだ社会人2年目なんです。
僕は製品を作るとき、まず空間をイメージします。その空間に心地よくなじみ、インテリア性の高いものにするにはどうすればいいか? そこに心を砕きましたね。
確かに上から下までほぼまっすぐというデザイン、これまでの突っ張り棒にはありませんよね。それにジョイント部分やフックなども、計算し尽くされたデザインという感じがします〜。
ありがとうございます。
大物収納を作るときは「1×4材」などが耐荷重もあって便利だと思いますが、キッチンやリビングなどの見せる収納ではそこまで耐荷重って必要ないと思うんです。
それよりもデザイン性。実際に使うものに合わせた耐荷重という視点で考えると、丸棒と『KINOBO』で十分なんです。
確かに。耐荷重って大きければ大きいほど安心と思いがちですが、カップを吊るすだけなのに、何十キロもの耐荷重なんていらないですよね(笑)。
そうだと思います。今は厳選された物の中でオシャレに暮らしたいというニーズが高まっているので、そんな方々に選んでもらえたらうれしいですね。
『KINOBO』と丸棒で、新しい木材DIYの世界が広がりそう!
物腰が柔らかくとてもオシャレな雰囲気の、天野さんと武居さん。『KINOBO』のスタイリッシュさが、このお2人から生まれたというのはすごく自然なことのように感じました。
いいもの編集部員たちは、すっかり『KINOBO』の魅力にハマってしまったので、近いうちにDIYにもチャレンジしたいと思います! その模様は改めて、いいものマガジンでご紹介しますので、どうぞお楽しみに♪
取材協力 アイワ金属株式会社様
丁寧にいろんなお話を聞かせてくださった天野社長と武居さん、ご協力誠にありがとうございました。
※この記事の内容は、2020年3月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。