DIYこぼれ話

防犯グッズが認知症対策に?お客様の声から生まれた新商品

07

2020

Jul

いいものマガジンでは、防犯対策の大切さについて、ムラテック営業本部の係長、高下さんにお話をうかがいました。そのときの記事がこちらです。

使いやすい、使いたいと思われる防犯グッズ

防犯対策って、実はとっても簡単だった!?

実はそのノムラテックさんから、意外な新商品が生まれています。それが『サムターンカバー』。

サムターンカバー

なぜ意外かというと…?

サムターンとは?

坂田
坂田

まず、サムターンについてご説明をお願いします。

ノムラテック 営業本部 係長 高下さん
髙下さん

サムターンはドアの内側にあるドアロック用のつまみ、要は玄関のカギです。20年以上前ですが、サムターンを不正に回して侵入する犯罪が多く発生していたんです。

坂田
坂田

どういう侵入方法だったんですか?

ノムラテック 営業本部 係長 高下さん
髙下さん

玄関ドアにはドアスコープ、通常「のぞき穴」がありますよね。こののぞき穴って、実は外側からすぐに取り外すことができるんです。この、のぞき穴からワイヤーなどを入れて、サムターン回しをして侵入するという方法なんです。

ほかにも、ドアやカギのすき間、ポスト口など、ちょっとしたすき間からサムターンを回すことが可能だったんです。

坂田
坂田

それは怖い!

ノムラテック 営業本部 係長 高下さん
髙下さん

はい。そのために開発したのが『サムターンガード』です。サムターン部分にカバーをつけるだけで、外からの侵入者がサムターンを回しにくくなり、防犯に役立つんです。

サムターンガード
坂田
坂田

だから『サムターンガード』なんですね。では新商品の『サムターンカバー』とは、どう違うんでしょうか?

ノムラテック 営業本部 係長 高下さん
髙下さん

外からの侵入者がサムターンを回せないだけでなく、内側からサムターンを回すのを防止できるタイプなんです。

坂田
坂田

内側? なぜですか?

お客様の問い合わせから生まれた『サムターンカバー』

ノムラテック 営業本部 係長 高下さん
髙下さん

お客様から、「『サムターンガード』って、サムターンを回せないようにする道具ですよね? これって内側から、サムターンを回せなくすることができますか?」という問い合わせが増えたんです。

坂田
坂田

内側から…家の人しか使わないですよね。なぜなんでしょう?

ノムラテック 営業本部 係長 高下さん
髙下さん

私たちも不思議に思って、お客様に聞いてみたんです。するとみなさん、ご高齢の家族がいらして、認知症などで家から勝手に出てしまうのを防ぎたいということだったんです。

坂田
坂田

なるほど…。高齢化社会ですから、そういう悩みも増えているんですね。

ノムラテック 営業本部 係長 高下さん
髙下さん

そうなんです。そこで、外からの侵入者が回せないようにする機能にプラスして、内側からも制限をかける、『サムターンカバー』を開発したんです。

サムターンガードに、さらに符号錠がついているイメージです。内側からサムターンを回すには、その符号錠を開けないといけない仕組みです。

サムターンガードにさらに符号錠が付いたサムターンカバー
坂田
坂田

なるほど。2通りに使えるということですね。

ノムラテック 営業本部 係長 高下さん
髙下さん

それだけじゃなく、3通りめの使い方もあるんです。実は外側に取り付けることで、外からの入室制限をすることもできます。

たとえば、不動産屋さんの空き部屋管理などです。

坂田
坂田

一石三鳥のアイディア商品ですね。

ノムラテック 営業本部 係長 高下さん
髙下さん

うちは防犯対策が専門ですから、これはお客様に聞かないとわからないご要望でした。これからも、お客様の声に耳を傾け、お客様のニーズにあった商品を開発していきたいと思います。

坂田
坂田

それは頼もしいです! これからも、よろしくお願いします。

※この記事の内容は、2020年5月時のWeb取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。

2020.07.07
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