DIYこぼれ話

珪藻土トリビア!珪藻土がなければビールは作れない!?

30

2019

Oct

マニアックDIYでご紹介した「珪藻土」。フジワラ科学株式会社の武田さんからは、ほかにも面白い話をたくさん伺いました! こぼれ話として「珪藻土トリビア」をご紹介しま~す!

珪藻土なしにビールは作れない!

2つのビールジョッキになみなみとビールが入っている様子

実は、珪藻土の利用率No.1は壁材ではなく、ビールやジュースなどの「ろ過助剤」としての利用法。その歴史は古く、1886年にドイツ人化学者が発見したといわれています。不純物を効率的にろ過できるとして、現在も日本だけでなく多くの国で利用されているんですよ。

また飲料品だけでなく、医薬品やプール・温泉施設などのろ過助剤として、幅広く活用されています。

食べられる珪藻土がある! 

熊本城

珪藻土は植物性プランクトンから生まれた植物由来の自然素材です。実は食べることもできるなんてビックリしませんか? 熊本城の内壁には珪藻土が使われていたそうですが、それは壁材として適しているだけでなく、籠城用の食料になるというメリットもあったのだそうですよ! 

でも一般の珪藻土の製品を口にすることはおすすめしません。もし「食べてみたい」という方は、食品として販売されている珪藻土で試されることをおすすめします。 

ノーベル賞誕生の裏に珪藻土? 

スウェーデンの化学者、アルフレッド・ノーベルが発明したダイナマイト。爆発力の強いニトログリセリンを安定化、固形化するため、最初に使用したのは珪藻土でした。

ダイナマイトは各地の鉱山で活躍するほか、戦争に使用され多くの命を奪ってしまいました。自分の発明のために多くの犠牲者をだしたことを悲しみ、その結果生まれたのがノーベル賞だというのは、みなさんもご存じのとおりでしょう。

珪藻土の歴史は浅い? 古い?

珪藻土を一般の壁材として工業的に使用するようになったのは50年ほど前からといわれており、まだ歴史は浅いものと思われているかもしれません。

しかし土壁の材料としては古くから知られていますし、日本では七輪や輪島塗の下地材としても使われています。世界に目を向けると、珪藻土の利用は古代ギリシャ時代にさかのぼるともいわれ、実は古い歴史を持つ素材であることが分かります。

いいものマガジンWebがご紹介する「珪藻土トリビア」はいかがでしたか? また、面白いお話を見つけたら、このコーナーでご紹介しますね! 

※この記事の内容は、2018年3月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。

2019.10.30
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