防災備蓄収納自慢BJ-1グランプリから学ぶ“備え上手”の知恵
17
2025
Dec
災害は「いつか」ではなく「いつでも」起こるものです。とはいえ、備蓄の重要性はわかっているけれど、実際にはなかなかできていない人が多いのも現状です。
そんな中、「防災備蓄収納」を楽しく、実践的に学べるイベントが開催されました!今回は「防災備蓄収納自慢BJ-1グランプリ」と、備蓄収納のポイントを紹介します。
「非常食を買ったまま、気づけば賞味期限切れ」
「防災バッグ、押し入れの奥にしまったまま」
そんな“備えたつもり”を卒業するヒントがここにあります。ぜひご覧ください。
INDEX
防災備蓄収納自慢BJ-1グランプリとは


私は今回初めて、BJ-1グランプリを観覧させていただきました。防災については、いいものマガジンで取り組んでいるので、とても興味深かったです。

私は第1回に続き、審査員を務めました。和気産業は協賛という立場で参加しており、第2回では、災害時の出荷・運搬に関する講演も行いました。

「防災備蓄収納自慢BJ-1グランプリ」を主催するのは「一般社団法人 防災備蓄収納プランナー®協会」です。

収納ドクターとして活動していた長柴美恵さんが、東日本大震災以降のボランティア活動をきっかけに発足された団体です。今でこそ「備蓄」といえば「防災」と考える方も多いと思いますが、10年前というと、そうはいきませんよね?

そうなんです。でも備蓄はやっても、その後の収納問題が必ずくると考えていました。だから協会名も「防災備蓄収納」としたんです。

なるほど。「防災備蓄収納自慢BJ-1グランプリ」は昨年からスタートされていますが、これを始めようと思ったきっかけは何ですか?

防災備蓄を身近に感じるには、実際のご家庭で行われている備蓄収納を見るのが一番だと思っていました。そこで、コロナ前のリアルイベントでは、有資格者からの応募による「わが家の防災備蓄収納写真」の展示をしていたんです。
それが好評だったので、「防災備蓄収納自慢BJ-1グランプリ」として復活させました。
BJ-1グランプリ概要
- 防災備蓄収納プランナーの資格者だけでなく、一般からも「わが家の防災備蓄収納」を募集
- 第一次審査では、協会が「明らかに危険と感じる収納を注意」し、作り直しを依頼
- 第二次審査では、ブラッシュアップされた収納から4名を選出
- さらに敗者復活で勝ち上がった1名を加えた5名がファイナリストとして本戦に出場
- オンラインにて、「写真+プレゼン」でポイントや工夫を紹介
- 4名の審査員と、一般審査員の投票にて順位を決定

一般の応募もありましたが、ファイナリストはすべて有資格者でした。防災備蓄収納は、普通の収納とどう違うかをご存じだからだと思います。

ライフスタイルに合わせた“リアルな工夫”が見られて、大変参考になりました。

みなさん、プレゼンがお上手でビックリしました。見ごたえ、聞き応えのある内容ばかりでした!
【BJ-1グランプリ2025】公式アーカイブはこちらから
ファイナリストから学ぶ「防災備蓄収納」のポイント


全体的に共通していたのが、以下の3つでしたね。
- 家族全員がわかりやすい収納
- 期限切れを生まない食品備蓄の工夫
- 経験や情報を元に常にブラッシュアップ

そうですね。ただこれらは、通常の収納でもいえることです。防災備蓄収納でもっとも大切なのは「災害時にすぐに使えるかどうか」という点です。

いくらキレイに収納されていたとしても、地震などが起こったときには物が散乱する可能性もありますよね。

そのとおりです。一次審査でチェックしたのは「危なくない?落下するよ」という点でした。

見た目がキレイかどうかだけじゃないんですね。

備蓄収納について学んでいないと「何をどう備えるか」に意識がいきがちですが、それにプラスして、実際に災害起こったときに、すぐに使えるかどうかがとても大事になります。

その点、大賞受賞者の呉田さんは、工夫が光りましたね。
大賞受賞者「呉田清美さん」からの学び


押し入れの下段で押し入れケースを活用されていたのは良かったですね。

あまり細かく分けすぎず、何がどこにあるかラベリングして家族にもわかりやすく収納している点もいいですね。
また、クローゼットなどの折れ戸は、物が挟まり開かなくなる可能性があります。その点、押し入れは引き戸を外すことができるので、備蓄収納には比較的向いている場所といえます。

場所選びも大切なんですね!

賞味期限切れを防ぐための工夫も、いろいろとされていました。

今は賞味期限や在庫管理のアプリがいろいろありますから。それを活用していると話されていましたね。

災害時、気持ちが落ち込むことも多いから…と、家族それぞれの好きな食べ物を入れたお楽しみBOXを用意されていた点もユニークだなと思いました。

大賞受賞者の呉田さんは、東日本大震災を経験されたということで、随所にその経験が生かされていたと思います。
審査委員長 長柴さんが語る「防災備蓄収納」最重要ポイント

今回「防災備蓄収納自慢BJ-1グランプリ」を拝見し、改めて備蓄収納と収納の違いを実感できました。

収納は「わかりやすく、取り出しやすい」ことがポイント。しかし防災備蓄収納では、災害時を想定し「崩れにくい」「危険が少ない」ことが最も重要なポイントとなるということを、頭に入れておいていただきたいですね。

「崩れや落下対策をしているか」「いざというときに取り出しやすいか
」「家族全員が把握できているか」が大事なポイントですね!


2024年、2025年とも、審査員として参加しましたが、やはり「それは危ない!」と思ってしまう収納も中にはありました。

いくらキレイに整頓されていても、地震が起きれば物は散乱します。収納棚が倒れてしまっては、元も子もありません。
それに、収納した本人が災害時に家にいるとは限りませんから。誰が家にいたとしてもわかるよう把握しておくことも大切です。

完璧にやろうとすると大変ですが、「大変だからしない」ではダメですよね。

ファイナリストたちも話してくれていましたが、「ハードルを高くしすぎず、できることから一つでも始める」ことはとても重要だと思います。
今すぐ初めてほしい「防災備蓄収納」
近年、災害=避難所というのは難しいのが現状。誰もが「在宅避難」を検討する必要があると長柴先生はお話しされています。
だからこそ、防災備蓄は重要です。
何から始めたらよいかわからないという人は、ぜひ今回の記事やこれまでの記事を参考に、一歩踏み出していただければと思います。
また「防災備蓄収納自慢BJ-1グランプリ」は今後も継続して開催予定です。さらに学びを深めたいという方は、協会の認定資格にチャレンジしていただくのも、ひとつですよ。
※この記事の内容は、2025年10月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。








