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和気産業の「シリンダー南京錠」は強度が違う!

和気産業の「シリンダー南京錠」は強度が違う!気になる構造も大公開!

24

2019

Aug

ロッカーやスーツケースの防犯対策として使われる南京錠。100円均一のお店などで安価なものが多数販売されていますし、「別にそれで問題ないんじゃないの?」と思われている方もいるかもしれませんね。

でも、金物を得意とする和気産業の「シリンダー南京錠」は、他とは違うすごいトコロがあるのだとか!

そこで今回は、和気産業のカギ博士佐々木喜孝さんに詳しくお話しをうかがいました。ふだんは見られない南京錠の構造にまで迫りますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

カギをかけても安心できない?南京錠の弱点とは

坂田
坂田

一般的な南京錠には弱点があるそうですね。

佐々木
佐々木

はい、ひとつめは吊部分が真鍮製で強度が弱く、簡単に切断されてしまうということです。

弱点①簡単に切断される
坂田
坂田

なるほど、せっかくカギをしていても、吊ごと破壊されてしまう可能性があるということですね! それじゃあ意味がないですよね…。

佐々木
佐々木

そうですね。もうひとつは片方だけでロックするタイプは、吊が引き抜きやすく、衝撃を与えることで解錠できてしまうということです。

弱点②引き抜きやすい。衝撃で破壊される。
坂田
坂田

悪意をもった第三者が、簡単に解錠できてしまうんですね。それは怖い…。でも、和気産業には弱点を克服した南京錠があるということなので、紹介してもらいましょう。

弱点を克服!和気産業の代表3選手とは?

吊の強度を克服した「TWEシリンダー南京錠」

佐々木
佐々木

ひとつめは、和気産業のスタンダード選手「TWEシリンダー南京錠」です。ボディは真鍮製、吊はHARDENDです。

TWEシリンダー南京錠
坂田
坂田

HARDENDとは、どういった素材ですか?

佐々木
佐々木

焼入れ鋼を施したものです。これに真鍮メッキを施すことで、高い強度に加え防錆性も実現できるんです。

坂田
坂田

なるほど、これでひとつめの「吊の強度」はクリアできるんですね。

佐々木
佐々木

はい。ロック部分は両止めタイプ(30mm以上)の「ダブルロック」を採用し、強度を増しました。

坂田
坂田

ロックは片方だけのもの、両止めのものがあるんですね。

佐々木
佐々木

そうです。より安心できるものを選びたい場合は、両止めタイプを選ぶといいですね。

吊の強度をさらに増強「TWEステンレス吊南京錠」

TWEステンレス吊南京錠
佐々木
佐々木

次は、吊部分をさらに強固にした「TWEステンレス吊南京錠」です。
吊部分はステンレス製を採用しました。真鍮よりも強度が強く、防錆性(ぼうせいせい)にも優れているんですよ。

坂田
坂田

ロック部分は、こちらも両止めですか?

佐々木
佐々木

はい、その通り!両止めタイプ(30mm以上)の「Wロック」を採用し、強度を増しています。

屋外でも活躍する強度を実現「ディスク南京錠」

ディスク南京錠
佐々木
佐々木

最後に紹介するのは、サビ・破壊・ピッキングにもっとも強い「ディスク南京錠」です。

坂田
坂田

実力派ということで、かなり期待できそうですね!

佐々木
佐々木

強度が心配な吊部分はHARDEND(焼入れ鋼)を採用。さらにクロームメッキを施すことで防錆力もアップしました。屋外でも安心してご使用いただけますよ。

坂田
坂田

最初の2つは屋内向け、最後の1つは屋外向けというわけですね。

佐々木
佐々木

不正解錠を防止することを前提に作りました。
ダブルロックであることはもちろん、ボールで止める特殊な構造のボールベアリング式ダブルロックシステムで、壊れにくく引っ張りの強度もより強固になりました。

坂田
坂田

そもそも構造が違うんですね。用途に合わせて使い分けたいですね!

イラストでよりわかりやすく!鍵の内部を大公開

坂田
坂田

ところでよく考えると、南京錠って不思議ですよね。どうして吊を押し込むだけで、カギがかかっちゃうんでしょうか?

佐々木
佐々木

カギがかかっている状態では、中の小さな突起があちらこちらに出ていて、吊部分を引っ張っても抜けないようになっているんですよ。
でも、カギを差し込むと、この突起がキレイに並んでくれるんです。

坂田
坂田

う~ん、わかるようでわからない…。ということで、和気産業のイラストレーターつむゴこと津村さんにイラストを書いてもらいましたー!
切断した南京錠の内部なんて普通は見られませんから、貴重ですよ。

ご覧ください!南京錠を分解したところです!
佐々木
佐々木

そうそう、この絵のとおりです。カギを差し込むと中の突起がそろっていく。そしてカギを回すと吊にひっかかっている部分が外れるというわけです。

南京錠は用途に合わせて正しく選びましょう!

今回は、和気産業のカギ博士こと佐々木さんにお話をうかがい、南京錠のことを少し知ることができました。

南京錠といっても、屋内で使うのか屋外で使うのか、何を守るために使いたいのかで、役割が変わってきます。種類もたくさんあり、それぞれ強度が違うこともわかりましたので、次に南京錠を選ぶときは、ぜひこの記事を思い出して、最適なものを選ぶようにしてくださいね。

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※この記事の内容は、2016年3月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。

2019.08.24
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