
風でバタバタするドアに!押すだけで『カチッと止まるマグネットドアストッパー』
16
2025
Jul
換気や節電など、さまざまな目的で使われる機会が増えているドアストッパー。
ドアの下に差し込むタイプ、ドアの側面に挟むタイプが一般的なイメージかもしれませんが、実は壁や床に取り付けるタイプのマグネットドアストッパーも、自分で取り付けることができるんです。

新商品『カチッと止まるマグネットドアストッパー』は取り付けが簡単なだけではなく、ドアを押すだけで仮保持ができるのが特長です。開発担当者の林さんにお話を聞いてみました。
INDEX
『カチッと止まるマグネットドアストッパー』開発のきっかけ

『カチッと止まるマグネットドアストッパー』の開発経緯を教えてください。

和気産業は家庭金物の問屋からはじまった会社ということもあり、これまで数多くの金物を取り扱ってきました。しかし、最近は人口減少によって住宅着工件数が減るなど、さまざまな原因で建築金物のニーズが減少しています。一方、ドアストッパーは節電や換気などの目的でこれからも使われる、将来性のある家庭金物なんです。

たしかに、ドアストッパーは差し込むタイプや挟むタイプなど、今もたくさんの商品がありますね。


昔からある戸当たりもドアストッパーの一種ですね。差し込むタイプや挟むタイプの他に、DIYでねじを使って取り付けるマグネットドアストッパーもあります。


備え付けのようなドアストッパーは、業者さんに取り付けてもらう必要があると思っていました。自分で取り付けできるんですね。

ねじで取り付けるだけなので、自分で後付けで取り付けることができます。
差し込むタイプや挟むタイプは風が強いとバタバタしてしまう、戸当たりやマグネットドアストッパーは固定するためにしゃがむ必要があって面倒など、従来のドアストッパーには課題がありました。それを解消した商品が『カチッと止まるマグネットドアストッパー』です。

マグネットドアストッパーはドアの下の方についているから、固定や解除するためにしゃがまないといけないんですね。私なら面倒になって、足で操作しちゃいそうです…。

ロックは足でもできるかもしれませんが、解除は難しいですからね。
『カチッと止まるマグネットドアストッパー』はドアが止まったところから、さらにグッと押し込むことで、仮保持ができます。強く止まるので多少の風は問題ありません。

それは便利ですね!

2024年のDIYショウで参考出品という形で出したのですが、仮保持機能や取り付けの容易さで評判がよく、商品化することになりました。

最大の特長はカチッと押すだけの仮保持機能

DIYショウでも好評だった『カチッと止まるマグネットドアストッパー』の仮保持機能について詳しく教えてください。

従来のマグネットドアストッパーは磁石の力でドアを止めたり、ロックすることでドアが動かないようにしたりするものでした。『カチッと止まるマグネットドアストッパー』は、従来のマグネットドアストッパーの機能に加えて、簡単に仮保持や解除ができるのが特長です。

磁石で止まる・仮保持・ロックの三段階の止め方があるということですね!

そうです。仮保持機能のいいところはしゃがまなくていいこと。
従来のマグネットドアストッパーの場合は、ロックするときや解除するときにしゃがむ必要がありましたが、『カチッと止まるマグネットドアストッパー』はグッと押し込むだけで強く止まって、グッと引けば解除できます。

風でドアが動かないように止めておきたいくらいの目的であれば、押し込むだけでいいのは便利です。

強風の場合は、カバーを押し下げてロックしていただくと安心です。
注意点として、磁石で止まっている状態でカバーを下げても、ロック状態にはならないのでお気をつけください。

本当ですね!よくわからないまま使うと、ロックがかからないと勘違いしてしまいそうです。

本体の底についている爪のようなパーツがベースのフラップにひっかかることで、仮保持する仕組みです。その状態で固定するため、ロックができるということです。磁石で止まっている状態では爪がひっかかっていないので、押し下げてもロックはかかりません。

仕組みから考えるとわかりやすいですね。
取付治具付きだから取り付け簡単!

『カチッと止まるマグネットドアストッパー』の取り付け方を教えてください。

本体と受をドアと床の正しい位置にそれぞれ取り付ける必要があるので、位置を確認できるよう、取付治具を付属しています。DIYが初めてでも、説明書通りに作業すれば簡単に取り付けられます。
『カチッと止まるマグネットドアストッパー』取り付け手順

取付治具の凸と受の穴の位置を合わせる


本体についている両面テープでドアに貼る
ベースの穴に印をつける
床面からドアまでの高さは4~15mm、戸先からの距離は10~50mm


- 事前に下穴をあける
- 長いねじはドア、短いねじは床用のため、間違えないように注意する
- 手動で回す、またはクラッチ付きのドライバを使う
(強く締めすぎると破損する可能性あり)


4ステップで取り付けられるんですね。

取付治具のおかげですね。取付治具なしでぴったり合わせるのは至難の業ですから。
本体カバーの取り外しにも使えるので、廃棄せずに保管いただければと思います。


外した後も両面テープを再度貼れば、他のドアに取り付けできますね。
取付治具も取扱説明書も保管しておきます。取り付け時の注意点はありますか?

『カチッと止まるマグネットドアストッパー』は室内扉用なので、玄関や屋外扉には使えません。また、木質床材専用のため、クッションフロアやじゅうたんなど沈み込む床には取り付けできません。スチール製の扉や床暖房システムを使用している床にも使えないので、ご注意ください。

買う前にパッケージの底面を確認することが大切ですね!

新たなドアストッパーで快適な暮らしを
昔からドアストッパーを取り扱ってきた和気産業。
マグネットドアストッパーとしては、数十年ぶりの新商品『カチッと止まるマグネットドアストッパー』の発売を開始しました。これを皮切りに、ラインナップを増やしていく予定です。
従来のドアストッパーに不満がある方やマグネットドアストッパーをDIYで取り付けられると知らない方にも情報をお届けできるよう、SNSなどでも発信していきます。
※この記事の内容は、2025年5月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。